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想咲鉄板 薩摩さんにてパセリディップ 〜生産者の想いを込めて〜

天文館 ホテル・レクストン鹿児島内にある、想咲鉄板薩摩(そうさくてっぱんさつま)さんへ行ってきました。

こちらでは「鹿児島にこだわり抜いた、ストーリーのあるお店を作りたい。料理も、器も、可能な限り全て。」をコンセプトに創作鉄板焼きのお料理を提供されています。

出されるお料理全て、美味しく見た目にも楽しめ、とても多幸感溢れる時間を過ごせました。

このご縁は実はInstagramで相互フォローして頂いてから。

先日、私たちの「かごしまパセリのディップ」を召し上がってくださり、ご感想を頂き、私達もぜひディップを使ったお料理を食べてみたいと伺ったのでした。

店長の若松料理長は選りすぐりの地元食材を大切に調理してくださり、

「情熱溢れる生産者が生み出す素晴らしい食材、その想いと料理人の想いをしっかりのせてお料理を提供しています」と。

私たち生産者は正直、口下手な方々が多い業界ですが、愛情込めて農産物を作っている方がほとんど。

このように汲み取ってくださる家庭も含めた料理人たちに調理してもらい、美味しく召し上がって頂く事が1番の願いです。

ありがたく鹿児島の幸をいただきました。

写真は「本日の一皿 包み焼き甑島産赤アラのブイヤベース風 吉野『マルタカ菜園』のパセリディップとご一緒に!」

コンソメスープにのせて食べた経験がありますが、このブイヤベースに入れてみるのも最高!魚介類にもパセリディップは合うので味もですが、鼻に抜ける香りも堪能できるお料理。濃厚なお出汁にマッチしていました。

その他にもアンチョビに混ぜたものを頂いたり、パセリディップの可能性がさらに広がりました。

作ってるばかりだと思い込みで走ってしまうこともありますが、このように使う人、食べる人の気持ちに立ってみるって大切ですね。

視覚も味覚もですが、さまざまな想いを交換できて、とても良い体験になりました。

若松料理長ありがとうございました!

ヒョウタンゾウムシとの戦い、ふたたび

最近パセリの元気のなさが気になり、天候以外に原因があるのではないかと思っていました。

引っこ抜くと、根がボロボロに腐れています…

よーく見ると、なるほど、うすうす気付いてはいたけどお前だったのかー!

はい、ヒョウタンゾウムシです。

コケの上にちょこんと幼虫が見えますね。しかも2匹も😭土の中にもいます。

確信したと同時に、まだキミとの戦いは続くのか…とガックリ。

頭の痛い問題です。

私たちはなるべく農薬は使いたくありません。

農薬登録がされてる天敵昆虫などいてくれれば入れてみたり…。

うちの周りでヒョウタンゾウムシの天敵と言えば、鳥ぐらいでしょうか。

人の手で、1匹1匹潰していく方法以外に良い方法があればいいのですが。

床づくり

梅雨時期は地味な作業が続きます…。

先日は床づくりを行いました!堆肥を入れ、耕し、ふかふかな土にして機械で床を作ります。

このあとパセリを播種していきます。

なぜ床を作るかというと、色々理由はあるのですが、1番は病気対策です。

パセリには軟腐病やうどんこ病、根っこには線虫がついたりと色々病気が発生します。

高畝にすることによって、湿気が籠る状態を避けて病気が発生しにくい環境を作ります。

それでも病気になることもあるんですけどね。

なんとかまた育って欲しい!

堆肥を施す

パセリの種まきを行う予定のハウスで堆肥ふりを行いました。

畝立てをする予定なのですが、通路部分に堆肥を施すと通路部分の堆肥はパセリに吸収されず残る可能性があります。

露地栽培の場合はここまで気にする必要もないと思います。

私たちの圃場はハウスなので、全面に堆肥を振ると数年後に明らかに土壌の肥料成分が変わってきます。

肥料成分がところどころで変わったりすると後々栽培するときに生育に差が出たり、病気になりやすくなってきます。

そのため、通路部分には振らず、土壌に負荷もかけないようにしていきます。

この堆肥は有機栽培でも使える堆肥を使っています。環境に配慮しながら、営農していくことが大切だと思っています。

コロナに負けない

鹿児島で新型コロナウイルスによるクラスターが発生して、多くの方が感染されてしまったようです。

感染者の方々が一日も早く回復されること、感染者が増えないことをお祈りしております。

私たちが作っている作物はよく飲食店で使われる特殊野菜です。つまものだったり、美味しいお料理を引き立てる野菜です。

それゆえ、私たちも少なからず影響を受けます。他の業者さんにも大きな影響があると思います。

なんとか、なんとか、雑草のごとく、たんぽぽのごとく、しぶとくたくましく生き抜いていきたいと思います。

殺生について

試験栽培中のケールがありまして。。。

そこにモンシロチョウなどがついてしまい、大繁殖しています^^;

普段見るだけなら「あら、かわいいモンシロチョウ♪」となりますが、うちの栽培作物に付いてしまったなら話は別です。

虫取り網で追っかけて捕まえて殺生することになります。

現在このハウスは修理中でサイドの網もありません。外に出してもすぐ入ってきてしまいます。

仕方なく潰します。

むごいなーとかかわいそうだと思いますか?生きるためには必要なことだと思いますか?

正解はわかりません。でも私たちも食べ物を作って食べて生きているので、必要な作業だと思ってやっています。

生命をいただいているのだなとひしひしと感じます。今日もしっかり手を合わせて「いただきます」を言いたいと思います。

そして早くハウスも修理しないと!台風来ちゃいますからね〜。

今日はちょっと宗教的?哲学的?なお話でした!

長年の経験、そして農家の課題

うちの母です。

かれこれ50年以上、ラディッシュやパセリなどを作ってきました。

朝から晩まで畑仕事、80歳過ぎても頑張っているのはこの仕事が好きだからだそうです。

そんな母の手は黄金の手。

ラディッシュには育ちが早すぎると「鬆(す)」が入ります。すると、母はかなりの確率で鬆入りのラディッシュを当てます。

私はまだまだその感覚はわかりません。長年の感なんですね。

昨今の農業はIOTやらロボットやら活躍しています。

しかし、うちのように小さな農家ではこのような非破壊検査ができる機械の導入は金額的に難しいため、このように人の感覚に頼るしかありません。

うちの周りではこのような農家が殆どです。機械に頼れるのはほんの一部分で、あとは人の手が必要になります。

農家の数も年々減っているので、本来ならば最新技術を使えたらよいのですが…。難しい課題です。

マルタカ菜園的”スマート農業”

みなさん”スマート農業”をご存知ですか?

スマート農業とは、ロボット技術や情報通信技術(ICT)を活用して、省力化・精密化や高品質生産を実現する等を推進している新たな農業のことです。

農林水産省「スマート農業とは、どのような内容のものですか。活用によって期待される効果を教えて下さい。」https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/17009/02.html

うちの圃場の場合、ロボットの活用は難しい環境です。でも情報通信技術を活用し、データの蓄積と作業効率アップを目指しています。

これらセンサーとチップを組み合わせ、Raspberry Piなどでプログラムを組み、現在試験的にデータを取得しています。

昔はこれを人手や感覚を頼りに農業をしていました。

では今はこれで楽に作業ができるかと言われれば、全く違うのが農業です。

データが揃っても、それをどう活かしていくかは農業者の力に大きく左右されます。知識や経験がものを言うのです。

このデータ取得から、もっと先の行動まで機械に頼れるようになれば作業効率が良くなります。

管理作業に追われる日々から、美味しい野菜の提供方法を考えたり農業経営の時間に回せると、より良い農業を営み、消費者により良い食べ物を提供できると考えています。

このセンサーなどは今後も少しずつアップデートしていく予定です。

考察〜サンチュの病気編〜

今日は真面目に考察記事です。

現在、サンチュなどを育てているハウスは昨年後半から借りているハウスです。

そこを草や側面にはみ出したツタなども取り、数回耕し、散水も何度か行い現状に至ります。

草は取っても取ってもまだまだ生い茂るので仕方ないとして、作物が育つ状況なのかはわかりませんでした。

ひとまず植えてみようとチャレンジしてみて、上手く育つ場所と病気になる場所が出てきました。

サンチュはまだチャレンジし始めて間もないので、病害虫も勉強しながら育てています。

病気だろうと調べてみても、ざっくりしか情報が出てこない…。

そこで主人が予測を立て、EC値を測りました。

電気伝導率(EC)は、水中での電気の通しやすさを表す指標で、導電率ともいいます。 そのは、電気が通りやすいほど大きく、電気が通りにくいほど小さくなります。 水に溶けたときに陽イオンと陰イオンに分かれる物質(電解質といいます。)の量が多いほど、ECは大きくなります。

新潟市保健衛生部衛生環境研究所

するとかなり肥料成分が多いことがわかりました。

花や野菜を育てた経験がある方で肥料をやり過ぎて枯らしてしまった経験はありませんか?

私は小学校で育てていたサルビアか何かの花をこれが原因で枯らしてしまった事があります。

それと同じ事が起こっているのではないかと推測しました。

肥料成分が多い場合、緑肥を施し持ち出す作業を行う場合があります。

たい肥と緑肥の利用推進(愛知県農林水産部)https://www.pref.aichi.jp/nogyo-keiei/jizoku/taihi.pdf

ただ、今回はおそらくハウス全体ではなく、ピンポイントで肥料過多になっている場所がありそうです。

今後の状態を見ながら今後の作物選定、栽培を考えていきたいと思います。

せっせとマルチを張る

ちょっと前の作業になりますが、パセリのハウスにて、マルチ張りをしました。

先日土づくりを行った場所です。

以前小規模にマルチで栽培したことはありますが、今回は大規模にやってみました。

ここにパセリ苗を移植していきます。

当圃場は露地で大規模に行う農家さんとは違い、都市型農業という限られた敷地、ハウスで営農しています。

鹿児島市吉野町はこのようなハウス栽培農家さんが多い地域です。皆さん、精魂込めて野菜を作っていらっしゃいます。

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