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ヒョウタンゾウムシとパセリの関係

当圃場はハウスを使った施設栽培です。連棟もありますし、独立しているものもありますが、1mほどの間隔を開けて25年ほど前に建てています。

このハウスに昔から一定数はいた「ヒョウタンゾウムシ」が数年前から大繁殖し、パセリの食害を受けています。

ここにはメモも兼ねて、ヒョウタンゾウムシとパセリの食害状況を載せます。

こちらは2022年2月中旬のパセリ畑の様子です。

後ろの畝を見るとパセリの株が見えない部分があります。これがヒョウタンゾウムシによる食害で弱ってしまい、腐れて処分したところです。目視で畑の40%がこのような被害で株がなくなりました。

日中は少し暖かくなってきたタイミングで一斉に成虫が土から這い出てきました。水やり用のチューブなどの下に隠れてしまい、パセリで薬は少ないため、根絶はできません。

這い出てきた穴。無数にあります。

そのままにしていると、次世代のゾウムシたちの数がもっと増えることは簡単に予想できます。物理的に数を減らす作戦に出ました。

手で簡単に取れますが、これが無数にいます。そしてずっと屈んでピンセットで取る体勢的にもきつい作業ですが、やらないわけにはいかないので、ひたすら心を無にして作業することになります。

このヒョウタンゾウムシの具体的な食害は

  • 幼虫時にパセリの根を食べ、弱らせて腐らせてしまう。
  • 成虫時にパセリの葉を食べ、規格外野菜にしてしまう。

この2点です。これさえなければ、まだ共存はできるかもしれません。

冒頭にも書きましたが、連棟だったり間隔が狭いので、ゾウムシの足なら簡単に移動できます。またハウス間にトラップをしたこともありましたが、思うような結果は出ていません。

他の作業もたくさんある中で、このような作業は経営上避けたいところですが、農場の状況や優先順位も考えて、今年はこの判断でした。

※名称をヒョウタンゾウムシに変更しました。

限界を知ること

パセリの病害虫で悩ましい日々を送っていた私ですが、主人はというと

意外と平気な顔をしていました。なぜなのか聞いてみたところ

「就農してまだ間もない頃はこの比じゃないぐらい病害虫でやられたから」

とのこと。

以前は有機栽培でパセリ、ラディッシュ、他の葉物野菜を作っていた主人ですが、様々な経験や知識から今の形になったそうです。

私にとって今年の状況は、就農して1、2番目ぐらいの病害虫被害です。正直落ち込んでいました。

でも経験して底を知り、学ぶ事もあるのかなと、主人の言葉を通して考えました。

まだまだ戦いの最中なのですが、自分の出来る事をコツコツやっていくしかないですね。

ヒョウタンゾウムシとの戦い、ふたたび

最近パセリの元気のなさが気になり、天候以外に原因があるのではないかと思っていました。

引っこ抜くと、根がボロボロに腐れています…

よーく見ると、なるほど、うすうす気付いてはいたけどお前だったのかー!

はい、ヒョウタンゾウムシです。

コケの上にちょこんと幼虫が見えますね。しかも2匹も😭土の中にもいます。

確信したと同時に、まだキミとの戦いは続くのか…とガックリ。

頭の痛い問題です。

私たちはなるべく農薬は使いたくありません。

農薬登録がされてる天敵昆虫などいてくれれば入れてみたり…。

うちの周りでヒョウタンゾウムシの天敵と言えば、鳥ぐらいでしょうか。

人の手で、1匹1匹潰していく方法以外に良い方法があればいいのですが。

ちょっと変わったお客様?

パセリのハウスに入ると変わったお客様が。

なんと鳥が入っていました。おそらく天窓から入ったものと思われます。

たまに入ってくる鳩などいるのですが、いつもはバタバタと飛んで出ていきたそうにしているのですが。

この鳥はテクテク歩いていました。

もしかすると害虫のヒョウタンゾウムシを食べてくれているのかも⁉️

どうぞどうぞ、たくさん食べて〜😆

動物や環境と共存して営む農業を目指しているので、このような瞬間を見ると嬉しくなってしまいます😊