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長年の経験、そして農家の課題

うちの母です。

かれこれ50年以上、ラディッシュやパセリなどを作ってきました。

朝から晩まで畑仕事、80歳過ぎても頑張っているのはこの仕事が好きだからだそうです。

そんな母の手は黄金の手。

ラディッシュには育ちが早すぎると「鬆(す)」が入ります。すると、母はかなりの確率で鬆入りのラディッシュを当てます。

私はまだまだその感覚はわかりません。長年の感なんですね。

昨今の農業はIOTやらロボットやら活躍しています。

しかし、うちのように小さな農家ではこのような非破壊検査ができる機械の導入は金額的に難しいため、このように人の感覚に頼るしかありません。

うちの周りではこのような農家が殆どです。機械に頼れるのはほんの一部分で、あとは人の手が必要になります。

農家の数も年々減っているので、本来ならば最新技術を使えたらよいのですが…。難しい課題です。

マルタカ菜園的”スマート農業”

みなさん”スマート農業”をご存知ですか?

スマート農業とは、ロボット技術や情報通信技術(ICT)を活用して、省力化・精密化や高品質生産を実現する等を推進している新たな農業のことです。

農林水産省「スマート農業とは、どのような内容のものですか。活用によって期待される効果を教えて下さい。」https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/17009/02.html

うちの圃場の場合、ロボットの活用は難しい環境です。でも情報通信技術を活用し、データの蓄積と作業効率アップを目指しています。

これらセンサーとチップを組み合わせ、Raspberry Piなどでプログラムを組み、現在試験的にデータを取得しています。

昔はこれを人手や感覚を頼りに農業をしていました。

では今はこれで楽に作業ができるかと言われれば、全く違うのが農業です。

データが揃っても、それをどう活かしていくかは農業者の力に大きく左右されます。知識や経験がものを言うのです。

このデータ取得から、もっと先の行動まで機械に頼れるようになれば作業効率が良くなります。

管理作業に追われる日々から、美味しい野菜の提供方法を考えたり農業経営の時間に回せると、より良い農業を営み、消費者により良い食べ物を提供できると考えています。

このセンサーなどは今後も少しずつアップデートしていく予定です。